デジモンワールド2はバンダイの携帯ゲームデジタルモンスターシリーズのプレイステーション版ビデオゲーム。
『デジモンワールド』の続編として2000年に発売。本シリーズとしては第2弾にあたるが、その他のデジモンワールドシリーズを含めるとシリーズ第4弾となる。(記事デジモンワールドを参照)
テンプレート:コンピュータゲーム
デジモンワールド2における批判[]
前作のデジモンワールド、及び後続のシリーズとはストーリー、ゲームシステムにおいて関連性を持たないもののヒット作の続編として登場したため、必然的にデジモンワールドと比較され、デジモンワールドをプレイ済みのユーザー達からはこのゲーム対して厳しい非難がなされたことが特徴的である。
主な批判内容としては(主にデジモンワールドと比べて)
- デジモン各個体、フィールド、戦闘、技などグラフィック全般の劣化。
- 主人公が8方向にしか歩けず、移動が遅い(ダンジョン中を含む)。
- デジモンワールドでテーマとなっていた「デジモンの育成」という面で大きく衰退した。「レベル制」の導入、デジモンが死なない、基本的育成における「食事、トイレ、睡眠」といった本来のデジタルモンスターシリーズの概念が全て排除された。
- バトルやレベル上げに莫大な時間を要する。
- 敵が状態異常になっても効果が無い(ゾンビ状態になってもHPが回復することややる気が下がっても大技を連発してくるなど)
等がインターネット上の各レビューサイト等で数多く指摘されている。
ストーリー[]
舞台は現実世界ではなくデジタルワールドに存在する街と各エリアで展開される。
この世界では人間たちとビーストと呼ばれる凶悪なデジモン達が長年抗争を続けていた。デジモン達は多数の「ワームホール」と呼ばれるダンジョンに身を潜め、人間たちを脅かしていた。一方人間たちは「デジタル・シティ」をはじめとする防御力の高い街をつくり、繁栄していた。人間たちは悪のデジモンと戦うべく3つの「ガードチーム」を結成し、街を守っていた。主人公はそのガードチームに入り、一流の「ガードテイマー」となるべく訓練の最終段階に入っていたのだった。
システム[]
ゲームはドームと呼ばれる街とダンジョンを往復することで進行していく。 街ではアイテムの売買や、デジビートルの改造などを行い、ダンジョンではローグライクゲームのようなシステムで最深層を目指しボスを撃破する。
バトル[]
今作のバトルは3対3の「多対多」で行うことができる。主人公は3体以上のデジモンを持ち歩くことができ、バトルでは予めセットされた3体が登場する。敵も最大3体のパーティーを組んでくる。戦闘は「すばやさ」の高いデジモンから順に一回ずつ攻撃してゆく。わざをつかう、どうぐを投与する、にげる、といったコマンドを選択するシステムでバトルは1ターンずつ進行する。勝つと一定量の経験値と賞金を獲得する。バトルに繰り出した自分のデジモンが全滅すれば敗北である。
育成[]
登場デジモンは豊富でパートナーに出来る(育てられる)デジモンの数はデジモンワールド全作中ダントツの最大である。幼年期は存在せず、育てられるのは成長期、成熟期、完全体、究極体である。前作とは変わり、今作ではデジモンが死ぬことはない。バトルで経験値を稼がせてレベルを上げることでデジモンは成長する。Lv.11で成熟期になり、Lv.21で完全体になり、Lv.31で究極体になる。しかし一体のデジモンではすぐに成長に限界がくる。そのため別のデジモンとジョグレス(合体)をすることで1つ下(異なる世代のデジモン同士だと低い方の1つ下であるため、成長期はジョグレスは不可能)のデジモンに退化させ、育て直す事で子供のデジモンは親より更に成長する事が出来るのである。このジョグレスが今作の育成の主要テーマとなっている。
ワンダースワン[]
デジモンワールド2ではポケットステーションの他にワンダースワンのデジモンゲームとも連動する。
デジビートル[]
デジモンをデータ圧縮し運搬する車両。ダンジョン探索に使用する。 パーツを交換したり改良を施す事で性能がアップする。
エリア[]
- ディレクトリ大陸
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- デジタル・シティ
- デバイスドーム
- メリディンドーム
- アーカイブポート
- シャトルポート
- ファイル島
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- はじまりの街
- カーネルゾーン
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- カオス・タワー
- コア・タワー
- シャトルポイント
登場キャラクター[]
- アキラ
- 主人公。訓練生を修了し、新たにガードテイマーとなる。因みに名前は変更可能。
- ベルトラン
- 主人公のライバル。主人公と同じガードチームに所属。
- リンリンシャオ
- 主人公と同じガードチームに所属。ベルトランといつも一緒にいる。仲の悪い主人公とベルトランの仲介役。
- ズドカーン
- ブルーファルコン所属のテイマーの一人。訓練生時代の主人公の面倒を看てくれていた。グレーテイマー。
- セシリア
- ブルーファルコンのリーダー。
- バンダール
- シルバークロスのリーダー。
- スカール
- ブラックソードのリーダー。
- ブルーガードマン
- ブルーファルコンのガードマン。
- シルバーガードマン
- シルバークロスのガードマン。
- ブラックガードマン
- ブラックソードのガードマン。
- ヤルヤル
- ブルーファルコン所属のテイマーの一人。
- エスメラルダ
- シルバークロス所属のテイマーの一人。
- オトタテシナ
- ブラックソード所属のテイマーの一人。
- ヴィーヴィ
- テイマークラブでパルモンを応援する。
- カリル管理官
- ヒョット博士
- クリムゾン
- ダメダボース
- 青の守護者・黒の守護者・銀の守護者
- GAIA
登場デジモン[]
非戦闘員として登場するデジモン[]
各デジモンの詳細はデジモン一覧を参照。
- パタモン
- ブルーファルコンのマスコットデジモン。
- アグモン
- シルバークロスのマスコットデジモン。
- ピコデビモン
- ブラックソードのマスコットデジモン。
- レオモン
- コロシアムでスタッフをするデジモン。
- ジジモン
- はじまりの街の長を務める。
- ティラノ師匠
- はじまりの街を守護する。初めは誤解により主人公と戦闘するが、その後主人公と和解し、協力する。
- タンクモン
- はじまりの街でデジビートルの整備員として働く。
- エンジェモン
- メリディンドームを守護する。正義のデジモン。
ポケットデジモンワールドシリーズ[]
ポケットステーションで遊べるポケットデジモンワールドシリーズとの連動が本作の一つの目玉であった。プレイステーションのメモリーカードスロットにポケットデジモンワールドシリーズのデータが入ったポケットステーションを差し込めば、ポケットステーションで育てたデジモンをデジモンワールド2に移せるというものである。しかし、デジモンの世代とレベルが合わない(ホエーモン、キメラモン)、ステータスが低いなど、やや変わったことになる(不良ではない)。
ポケットデジモンワールドシリーズの関連情報はポケットデジモンワールドを参照。
関連項目[]
外部リンク[]
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tl:Digimon World 2